階段をおりて、金彩のカップ

階段をおりて、ごきげんようと言いたくて。

階段をおりる②10月上旬13:20

2回目の帰宅は台風のため30分も遅刻。


「遅刻の連絡は不要」とあったけれど、申し訳なくて事前にメールしておいたら、周知いただいていた。



到着すると、待たれていたオンタイムの"お嬢様"よりも先にご案内いただき、少し申し訳なく思う。



「おかえりなさいまーせ」
「遅くなってごめんなさい」



出迎えていただいた藤堂さんに遅くなったことを謝ると、



「いいえ、先にご連絡いただいてましたから、大ー丈夫ですよ。
 大変でしたねえ、台風でしょう?」



と労われる。
担当は汐見さん(と聞こえた。間違いでなければ)。笑うと目の細くなる、顎のしゅっとしたお兄さん。



「私も本日はお屋敷の修繕で到着が遅くなってしまいましたが、無事お嬢様の担当ができて安心いたしました」



と、フォローしながら笑ってくださった。

カップはローズゴールド。この日下ろしたばかりのスカートと同じ色合いだった。素敵。

予約していた百合野さんケーキは、外側のグラサージュが濃厚。ベリーは感じたけれど、ピスタチオは他の素材の甘さや酸味にやや負け気味。それでも予約してよかったと思えるチョコレートの美味しさ。

ベルを鳴らす間もなく、汐見さんはお茶を注いでくれる。干渉しすぎない間が快適。



「お味はいかがでしたか?」
「食べ切るのがもったいないくらい美味しかった。チョコレートが好きなの」
「私もでございます。カカオ分の高いものをいただきますが、70%くらいが丁度良いと」



時間は短かったけれど、汐見さんは様々話し掛けてくださって、60分めいっぱい楽しめた。

見送りのときは藤堂さんに「今日は大変だったね。また台風が来ていますでしょう、嫌ねえ」なんてお話いただいて、家で美味しくスコーンをいただくポイントを教えていただいた。

別宅にて、スコーンを少し温めて、生クリームとジャムとでいただくと本当に美味しかった。藤堂さんの仰るとおり、何も付けなくても美味しかったから、翌朝は牛乳と一緒にいただいた。

幸せを持ち帰れるのも素敵。





ドアマン:お名前不明
執事:藤堂さん
フットマン:汐見さん
お世話いただいた方:なし(ギフトショップにて瑞沢さん)
お見かけした方:嘉島さん、椎名さん、百合野さん、隅川さん(他お名前不明)
お食事:スコーン持ち帰り、フットマンケーキ(百合野さん)
紅茶:ル・コルドンブルー 4種の赤い果実(限定)
カップウェッジウッド ローズゴールド