階段をおりて、金彩のカップ

階段をおりて、ごきげんようと言いたくて。

階段をおりる㉚3月中旬12:10

職場の、大好きなお嬢様と2人で。
彼女ははじめての帰宅で、数年ぶりの池袋。


いい担当さんに当たるといいな、と思いながら帰宅。
今日も春らしい、いいお天気でよかった。彼女はいつもどおり上品で可愛らしくて、素敵。一緒に歩くのも自慢。



時任さんに促されてドア前に立つと、すぐに開いて、司馬さんがお顔を出した。
その奥には才木さん。


よし。完璧。
絶対満足してもらえる。



才木さんは空気を読んで、彼女を先頭にご案内してくださった。
ソファ席だったらいいな、と思いながらフロアへ下りると、



「ソファの、真ん中のお席です」



と、才木さんがにっこり。
当たり!
うわああうれしい!!

お嬢様も、小さなシャンデリアや、綺麗な織りのソファに、目をキラキラさせて喜んでくれた。



「この期間は姫様とお呼びしております」



と前置きしてから、ハウスルールの説明をいただく。

仲良くキングリアをオーダー。
カップも希望のものが来て満足。「いつものでございますね」と言ってくれたけれど、才木さんは過去1回しか担当してもらってないの。よく覚えていることね、すごい。

わたしにはフロレンティーンゴールド、彼女にはコーヌコピア。この合わせ大好き。

今日の紅茶、ほんの少しぬるめだったけれど、過去最高レベルで美味しかった!キームンのよさが存分に出ていた。
 


「女の人もいるんだ」
「? ううん、フロアはみなさん男性だよ?
 ……あ、髪長いひと?」
「そう」
「あのひとは男性なの。華奢だから分からないよね」



なんて話をしていたら、たまたまベルを鳴らした折に、胡桃沢さんがきてくれた。

「くるみさんが綺麗ねって話してたのよ」と話しかけると、返る言葉は当然男性の声で驚く。ちゃんとお話するの初めてだった。
この日は"長髪の先輩"の時任さんがドアにいるので心強いと笑っていた。



チェックを終えた頃、ワゴンを押す日比野さんが、こちらに気付いて「おかえりなさいませ」と声をかけてくれた。うれしくって、手をぶんぶん振ってしまった。

お嬢様には、お食事にも雰囲気にも満足してもらって安心した。

帰り際、才木さんが「ギフトショップの使用人にもお顔を見せてやってくださいませ」と声をかけてくださったので、ちらっと覗いてきた。

たまには2人帰宅もいいね。





ドアマン:時任さん
執事:司馬さん
フットマン:才木さん
お世話いただいた方:胡桃沢さん、平山さん、ギフトショップで桐島さんと瑞沢さん
お見かけした方:香川さん、伊織さん、環さん、隈川さん、園田さん、日比野さん!あとは見えなかった…
お食事:キングリア
紅茶:フォンディエ
  (紅茶係:滝ノ川さん・過去最高に美味しいフォンディエでした!)
カップウェッジウッド フロレンティーンゴールド